人間が音を感知するためには、鼓膜の存在が必要不可欠です。
鼓膜穿孔とは、何らかの原因により鼓膜に孔が開いてしまった状態を指します。
通常、人間の耳の中は鼓膜によってそれより外側の外耳と内側の中耳および内耳に分かれています。
鼓膜自体はもともと敗れても自然に回復する強い器官ですが、たいてい穿孔の原因となるのは脆弱な中耳や内耳側からの感染によるものが多く、特に中耳炎は注意が必要でしょう。
炎症が起こった状態では孔が閉じにくく、また聴神経のある内耳にも影響を与えるなどして聴力低下の大きなリスクとなるため、とても恐ろしい疾患です。
通常強い痛みがあり、同時に聴こえの低下が見られるのが特徴です。
より内部にまでダメージがある場合には、回転性のめまいや平衡感覚への影響なども併発することがあります。
鼓膜穿孔の原因は
鼓膜穿孔の原因は、外因的なものと感染症などによる疾患の二次被害によるものがあります。
外的な要因としては、鋭利な物体による外傷があげられるでしょう。
通常この場合では鼓膜が自然修復することも多く、気づかないうちに治っていることもあります。
中耳炎をはじめとする疾患の二次被害として、炎症による穿孔が起こってしまった場合には孔が閉じにくいこともあり、より中耳および内耳への被害の拡大が予想されるため、専門的な治療が必要となってきます。
鼓膜穿孔の治療は
基本的には、炎症を起こしている起因菌に基づき、また二時被害を防ぐ目的で抗生物質の投与が行われます。
その上で適宜、発熱や痛みといった症状に対症療法を行っていくことになるでしょう。
もし2週間経っても鼓膜が修復しない場合には外科的な修復術によって鼓膜を閉じることが必要となってきます。
また、感染が中耳や内耳の奥にまで広がっていたり、構造を破壊したりしていると、戦場と再建を目的とした手術が必要となってきます。
鼓膜穿孔の予防法は
外因的な鼓膜穿孔は、耳の中にむやみにものを入れないというものに尽きます。
また、耳を激しく叩いたり、空気の圧力を入れるといった行為も鼓膜を損傷することになるため、注意が必要です。
感染症に対しては、普段から健康行動に心がけてさまざまな感染症を防いでいくことが大切です。
その上で、中耳炎など耳関連の病気に対しては特に早期治療を実施することにより、積極的な回復を促していきましょう。
耳の聴こえは本人にしか分からないこともあり、どのくらい影響がでているのかをしっかりと自分で観察することも大切です。
鼓膜に穴が開くというのは考えただけでもぞっとしないものですが、本来鼓膜は自動的に修復するというのは意外と知られていないかもしれません。
とはいえ、聴力に直結する疾患でもありますから、しっかりと日々の体調管理には気を使っていきましょう。