耳管開放症の症状とは?
耳管開放症の発症はストレスや緊張、睡眠不足、体重が急激に落ちた時などによっておこりやすく、発症時の特徴としては
- 自分の声がやたらと響く感じがある
- ボワっとした感じがある
- 耳が詰まった感じがある
- 立っているとなりやすい
- 頭を下に下げると治る
- 鼻で息をするとその音が耳に響く
- 低い音が聞こえにくい
- (音楽家の場合)自分の音程が分からない
というような特徴があり、痛みは伴いません。実際には耳管が開きっぱなしになっている状態ですが、感覚としては〝詰まっている〟という状態に感じるようです。
原因は?
耳管開放症になる直接原因は限定されていませんが、主に血圧や血の巡りに関連して起こりやすくなるということが分かっています。耳管は通常は閉じているもので、鼓膜の外側 / 内側の空気圧が変わったときにだけ、内側と外側の圧力を同じにするために開く構造になっています。ストレスや睡眠不足などで血行不良になっていると、耳管の周囲の血液量が減っていしまい、それによって耳管が開きやすくなると考えられています。耳管開放症の人が頭を下に降ろす(お辞儀を大げさにしたような動作をする)と治るのは、頭に血がのぼって耳管周辺の血液量がふえ、それによって耳管が閉じるためですね。
耳管開放症の治療方法は?
耳管開放症は痛みなどなく、自然に治癒することが多いものであることから、かつてはこれといった対処をしない病院が多かったようですが、最近ではメディアでとりあげられ耳管開放症を自覚して受診する人が増えたこともあり、耳管開放症に対しての一定の効き目が得られる治療や薬の処方がされるようになりました。
主流になりつつある対処法のひとつが
漢方薬
〝加味帰脾湯〟(かみきひとう)
血流を改善する効果のある漢方薬で、効き目は西洋薬ほどではありませんが、自然由来の成分(ニンジン / 甘草 / ショウガetc)で耳管周辺の血行をよくすることで耳管を閉じやすくする効果が認められています。
その他の治療 / 対処法
ベゾルト法
硼酸とサリチル酸を耳管に噴射し、耳管を刺激することで閉じさせるというもの。(同じ効果が得られるものとして〝ルゴール〟という薬を耳管に噴射する方法もあります)
コラーゲンの注入
耳管の周囲にコラーゲンを注入し物理的に隙間をなくして耳管を閉じる方法です。
漢方薬 / 鍼 / マッサージ
耳管周辺の血行を良くすることで耳管周辺の血液量を増やし、それによって耳管を閉じやすくする方法です。