悪性外耳道炎の原因は
悪性外耳道炎の原因は、免疫力の低下による緑膿菌への感染です。
通常緑膿菌は弱い菌である為、育ち盛りの子どもや成人ではまず感染のリスクが低いといえるでしょう。
一方で、長期間寝たきりの高齢者は慢性的に免疫力が下がっていることも少なくないため、こうした普段聞かないような菌にも感染してしまいます。
また、様々な疾患を抱える高齢者の中で、糖尿病は感染症全般にかかるリスクを引き上げることが分かっている他、加齢により動脈硬化が進むことで組織への血流も低下しがちなため、壊死性の病態が多いと言われています。
悪性外耳道炎の治療は
一般的に悪性外耳道炎を発症した方は、入院による厳密な治療が必要となります。
抗生物質の中でも、緑膿菌に効果のあるペニシリンやセフェム系と呼ばれるものを体重と症状から計算し、医師の指示の元で投薬治療を行っていきます。
壊死してしまった組織に関しては基本的にデブリードマンと呼ばれる除去を行い、壊死の拡大を防ぐ必要があります。
同時に、糖尿病をはじめとした慢性疾患をうまくコントロールしていくことで症状の軽快を図っていきます。
悪性外耳道炎の予防は
悪性外耳道炎は、寝たきりの高齢者に多いというお話をしました。
慢性的に免疫力が低下している高齢者においては、まず感染対策を徹底する必要があります。
普段からオムツなどの汚物やベッドサイドなどを清潔に保ち、これ以上免疫力が下がらないようにしていくことが大切です。
その上で、ベッドサイドで行うことの出来る簡単な運動によって、少しでも体力改善を図っていくことが理想的でしょう。
高齢者は若者と違って新しく病気にかかっても、はっきりとした症状が出ないことが特徴です。
普段とちょっと違う、元気がないといった症状を見逃さず、早期に医療者や医療機関に相談できるような体制を作っていきましょう。
耳の病気といえど、非常にリスクが高く怖い病気もあることがお分かりいただけたでしょうか。
高齢者はなかなか疾患に気づかないことも多いため、一緒に長い時間いる周りの人々がいち早く気づいてあげることが最も近道となります。
是非、清潔と観察を心がけていきましょう。