髄膜炎とは?
髄膜炎(脳膜炎 / 脳脊髄膜炎と呼ばれることもある)は、脳や脊椎の周りを覆っている膜に炎症が起こる疾患です。
菌やウイルスが原因で発症し、症状として次のようなものがあります。
- 発熱
- 吐き気
- 頭痛
- 光を嫌がる
- 音を嫌がる
- 錯乱
- 不機嫌
- 首の後ろが硬直し、自分で自由に首を動かせなくなる
髄膜炎と内耳炎の関係って?
音を信号に変える働きをしている蝸牛から脳につながっているのが内耳道と呼ばれる部分ですが、髄膜炎にかかった場合にはこの内耳道を経路に菌やウイルスが内耳に入り、髄膜炎性内耳炎を起こす可能性があります。
髄膜炎性の内耳炎によって発症する難聴はほとんど回復しないとされています。
髄膜炎・髄膜炎性内耳炎の治療方法
髄膜は脳や脊髄に最も近く、炎症の程度によっては命の危険に関わる部位であることから、髄膜炎の症状が出た場合には一刻も早く治療することが必要とされています。(救急疾患に位置づけられています。)髄膜の炎症を解消するには抗生剤を投与することが最も有効とされており、早期に抗生剤を投与することで後遺症が残るのを防ぐことができると考えらています。髄膜炎の波及によって内耳炎が発症した場合にも、まず抗生剤によって内耳の炎症を解消する効果が得られます。内耳道の損傷に対してはステロイド剤を服用し、組織を回復させます。
人工内耳について
慢性化した内耳炎やウイルス性内耳炎によって難聴が回復しない場合には、人工内耳によって聴力を回復させることが可能です。人工内耳は耳の外側と、内部(5cmほど切開します)にそれぞれ機器を設置することで内耳の機能を補い、難聴を解消することができるというもの。手術にかかる時間は2~3時間程度と比較的短く、かかる費用は5万~10万程度(自己負担額)とされています。
人工内耳は蝸牛に変わって音の信号を脳につながる神経に伝える働きをしており、従来の補聴器よりもより小さい音まで聞こえるというメリットがあります。言語の発達に影響の大きい小児の難聴の場合には、早期に人工内耳をインプラントすることで言語の発達障害がほとんど感じられないほどに障害を少なくすることが可能とも考えられています。
インプラントをしてから慣れるまでに時間がかかること(1年程度)や、体をぶつける動作 / 潜水 などに対して制約が増えること、MRIを撮影する際に取り外さなければならないというディメリットを除いては難聴で悩む患者に大きなメリットをあたえる治療方法のひとつとして注目を集めています。