急性中耳炎 / 滲出性中耳炎のちがい
この二つは中耳炎であることに変わりはなく、中耳炎が治癒していく過程で呼び名が変わります。
急性中耳炎は発症してから1週間程度の間、特に発熱や痛みを伴っている期間の呼び方で、その後、中耳に溜まった膿が抜けていく期間(1カ月~2カ月)を滲出性中耳炎と呼びます。
滲出性中耳炎の特徴
痛みや発熱はなく、耳の聞こえ方が悪い状態が続きます。これは耳の内部(鼓膜の内側)に膿がたまり、鼓膜の振動が妨げられているためです。内部の膿は耳管から喉の奥にかけてぬけていき、それにともなって耳の聞こえ方も戻ります。
治療方法
3カ月程度たっても膿が自然に抜けきらない場合には、次のような方法で膿を出す処置があります。
鼓膜切開・・・鼓膜を外側から切って中の膿をだす方法です。1~2週間で鼓膜がふさがるため、その間に中耳炎が完治しなかった場合にはまた耳の内側に膿がたまります。
鼓膜チューブ・・・鼓膜に小さな穴をあけ、細いチューブをさして置くことで膿をそとに逃がす方法です。自然に治癒すれば数カ月ほどでチューブが自然に抜け落ちます。幼児期など聴力低下が言語の発達に大きく影響する時期には、このチューブを入れることで滲出性中耳炎によって言葉の発達が妨げられる要因を減らすことができるという考えもあるようです。
回復の速度と通院の頻度について
滲出性中耳炎は症状が改善する途中でも鼻水の量が増える / 膿が増えるなどの変化が現れるのが普通です。悪化がすすまないようにするには耳鼻科に週に1回程度通うのが適当です。とくに時間がたって治癒が進むと、鼻水の質が重く(どろっとした感じ)に変化しますが、この時期には鼻の奥がつまりやすくなり、それによって耳管をふさいでしまうと膿がぬける通り道がふさがってしまい、中耳炎の治りを悪くする原因にもなるので、この時期にはこまめ鼻を噛んだり、鼻水を吸い出すために通院することが重要です。
風邪をひいた時に受診するべきなのは耳鼻科?内科?
どちらにかかっても処方される薬や対処はほとんど同じなので、どちらかでないといけないということはありません。ただ、子どもの場合には基本的に風邪+中耳炎はセットで発症しているものと考え、風邪の症状が治まった後も、耳の聞こえ方に異常がないかなどに注意し、必要に応じて耳鼻科を受診することが望ましいでしょう。